何年生から塾に入るのが良いですか?

塾生の保護者様からご面談で「下の子がいるのですが、小学生は何年生から塾に入るのが良いですか?」という質問をしていただくことがございます。

そのような場合は、「それぞれの個性、成長段階、目標によって変わってくるので、ご心配であれば、一度体験で見させていただいて、その上で、うちの塾で出来ること、出来ないことをお話させていただきます」とお答えさせて頂いて自分が感じたことをありのままにお話させていただいております。(無理に即時のご入塾をおすすめはしておりません)。

小学3、4年生までの素直な時期であれば、「算数の計算の宿題」「漢字の宿題」「読書習慣」を徹底することによって、勉強の基礎体力が身につきやすいです。最近の三鷹地域の小学校は、学校の宿題が本当に少なくなっているので、漢字、計算が苦手な子が本当に増えました...

小学5年生になると算数で「割合、速さの計算、単位量あたりの大きさ」という中学入学以降、数学だけでなく理科でも多用する分野の習得が始まってくるため、苦戦し始める生徒さんが出てきます。この時期に塾の入塾をご検討されるご家庭が多い印象です。

小学6年生になると、心身ともに、だいぶ成長してくれるため、算数では小学生の分野の総復習がしやすくなる印象です。この時期になると「(当時は苦手だった〇〇が)復習したら簡単だった」と生徒が言ってくれることが増えてきます。小6〜中1の頃は、年齢の成長により、抽象的な思考ができるようになり苦手だった分野が苦なく出来るようになることが多い時期だと感じています。中学入学前で部活動もなく、まだまだ時間的に余裕がある時期ですのでこの時期に復習も含めて算数の基礎を固めることが理想的です。

もう一つ、最近の公立中学の特徴は、英語の早期化、難化傾向です。「英語の科目化が小学校の3年生に前倒しになった影響」、「話せる英語を目的としたカリキュラムに変更となった影響」で中学校の英語の教科書、授業で文法の基礎的なトレーニングが激減しています。生徒たちに授業内容をいつも確認しているのですが、小学校の授業でも基礎的な文法のトレーニングは一切行われておりません。(一方でリスニング力は確実に向上しているため、悪い部分ばかりではないのですが...)

中学校の「定期テスト」では、文法ミスがあると、減点対象のため、当然点数が取れるわけもなく... 中学になると三鷹では成績の分布表が配られて確認できるのですが中学1年生の時点で大きな実力差がついています。(得意な層と苦手な層に分断されており、これは英語特有の分布になっています)

この実力差は「塾、英会話スクール、もしくは親御さんとの学習などで文法に触れる機会があった生徒さん」と「文法に触れる機会がなかった生徒さん」の違いではないかと想像しております。そのため、うちの塾ではなくても良いので、英語は適切なトレーニング法(文法、単語を書いて覚えるなど当たり前のことで大丈夫です)で中学入学前に最低半年ほどは触れておいて貰いたいと感じております。

最後に「何年生から塾に入るのが良いですか?」というご質問のお答えを一般化して答えさせていただくと

「最近は、残念ながら、学校のカリキュラムの変更、宿題の激減などで、学校の勉強を行っているだけでは、勉強が苦手になってしまう傾向があるようです。基本的には、ご家庭で◯◯さんのご様子を見られている親御様が時期をご判断いただければ間違いないと思うのですが、うちの塾では早ければ早いほど、時間の余裕があるため、出来ることは多いと思います。中学生になると部活動で忙しくなり、反抗期も始まる可能性があるので、中学校で安定して成績を取るためには、遅くとも小学5年生の終わり〜6年生までにはご入塾いただけると、対策が進めやすいと感じております。」